Scalaわいわいブログ

プログラミング言語Scalaのコミュニティ『Scalaわいわいランド』のブログです。

株式会社kubell会場提供でScalaわいわい勉強会 #3を開催しました! #scala_waiwai

Scalaわいわいランドは2024年9月6日にScalaわいわい勉強会3を開催しました。

scala-tokyo.connpass.com

今回もハッシュタグ#scala_waiwaiとなっております。現場の熱気を感じられるのでぜひ見てください。

今回はトーク3本、LT3本の構成になりました。

Talks

トークを発表順に紹介します。

@aoiroaoino - ちょうどいい、EitherT with Future

speakerdeck.com

外部ライブラリに依存しすぎない丁度良い形を追求した結果EitherTに落ち着いたのがいい話でしたね。これで絞ったら教育コストも下げられてめでたそう。モナドトランスフォーマーの教育にも良いトピックだなぁと思いました。

@Kory__3 - otel4s + マクロでの半自動計装

docs.google.com

トレーシングといういまどきの現場の話題からパワフルにライブラリを実装していく姿はさすがkoryさんという感じ。なめらかになぜかアセンブラの話に繋がっていくのも聞き手を喰い付かせていて良かったですね。

@wakye5815 - ZIOでサクッとFunctionalにETL

speakerdeck.com

僕はZIO未経験でしたが、おっきなデータをストリーミング処理してクラウドストレージに送るという、すぐに実践に持ち込めそうなトピック。FS2とかは結構関数型的なところがありますが意外とZIOはモナモナしていないんですね。超大規模でもなく、とはいえしっかり動いてほしい局面で力を発揮していてめでたい。対応ライブラリが多いのも魅力。

LTs

今回もたくさんのLTを持ってきてもらいました。

@nomadblacky - Scala アプリケーションのビルドを改善してデプロイ時間を 1/4 にした話

speakerdeck.com

ビルド時間を1/4にするという業務寄りでなおかつ嬉しい話。大量のサブプロジェクトをうまいことCloudBuildに載せる様子が語られており会場は笑いと共感に包まれていました。ビルドの形はほんといろいろありますからね・・・

@Satoooooooooooo - Scala NativeでAtCoderに 入門してみた

speakerdeck.com

国内ではまだまだ話題が足りていないScala Nativeですが、なんと競技プログラミングScala Nativeを使ったというお話。実はAtCoderではScala Nativeを利用して問題を解くことができるんです。起動からの実行速度はJVMを大きく引き離して数ミリ秒台とScala Nativeの長所を大きく活用していて面白かったです。他方でNativeならではのつまづきポイントもあり、世間に知見が貯まっていくとよいですね。個人的にはもっと使われてほしい技術です。

@Chen__TS - Scala におけるコンパイラエラーとの付き合い方

speakerdeck.com

あ〜コンパイルエラーね・・・と思ったらまさかのコンパイエラーのお話。つまりコンパイラがびっくりしてクラッシュしているわけです。コンパイラのクラッシュに遭遇してから泥臭くも再現コードをMinifyしていく姿は立派そのもの。驚くべきことにライブでIssueを立てていて会場はざわめいていました。

github.com

懇親会

懇親会はLTと同時開催としました。軽食と飲み物をご提供いただいたkubell (旧Chatwork)さまありがとうございました。

全体を通して

言語、ライブラリ実装、ストリーミング、コンパイラ、ビルド、競プロと、皆様が好きな内容をくり出した結果とても多様性のある発表になってとても嬉しいです。(次回はもうちょっと初心者むけにしようかな)

思い思いの発表が飛び交うことで「Scalaってこういうこともできるんだ」と初心者の方にイメージしてもらえると良いなと思っています。個人的には入門つまづきがちポイントみたいな発表をしたいな〜と思っています。

懇親会は大変盛り上がりました。自由に移動しつつ活発な会話が交わされており、主催としてはとても嬉しかったです。経験者や初心者が交じってお互いに良い刺激を与えられたのではないかと思っています。盛り上がりすぎて会場の終了時間をかなり押してしまい申し訳ありませんでした。ここに会場提供いただきましたkubellさまに御礼申し上げます。会場提供というのはあらゆる勉強会の懸案事項でして、ここが決まらないと何もできないという難しい要素なのですが、快適な環境と手厚いサポートをしていただいたことに重ねて深く御礼申し上げます。kubell社員さま方と深い連携を取りながらの開催となったのですが何から何までご支援をいただきました。

www.kubell.com

勉強会は主催だけでは務まりません。参加者の皆様の活気あっての勉強会です。参加は何度目という方もいらっしゃるかと思いますし、逆に初めてという方もいらっしゃったかと思います。そんな中で楽しいわいわいとした空間を作り上げることができたのは皆様のおかげです。本当にありがとうございます。Scalaを通じて我々の親交を深めることができ、また親交を通じてScalaというナイスな言語を少しばかり盛り上げることができたならこれほど幸せなことはありません。

To Be Continued

今回の開催も大変盛り上がりました。年末ごろにもう一度勉強会を開催できればと考えておりますので、今回参加しそびれた!とか興味が出てきた!という方はぜひConnpassでグループや公式Twitter/Xアカウント(@ScalaWaiwai)をフォローしていただけると最新の情報をお届けできます。

コミュニティでScalaをわいわい盛上げていきましょう!

scala.⁠tokyo - connpass

撮影場所: WeWork 乃木坂